毎年10月の第1日曜日に、豊作・安産・家内安全などの諸願成就を感謝して、木曽郡南木曽町田立の五宮神社で行われる、江戸時代より伝わる伝統あるお祭り。3頭の木曽馬に稲穂を形どった五色の紙の花を鞍に飾り、笛太鼓の先導で田立駅前を正午過ぎに出発、約2km先の五宮(いつみや)神社へゆっくりと練り歩きます。五色(青・黄・赤・白・黒)の幟はそれぞれ、明るい空・豊かに実った五穀・太陽・澄んだ水・肥沃な耕地を示し、五穀豊穣とそのよき天恵への感謝を表している。神社では行列が境内を3周した後、待っていた人が馬に殺到し、花を取り合います。花は虫除けとして田の畦に、また厄除けとして家の入口に挿します。平成5年には長野県の無形民俗文化財に指定され、長野冬季オリンピックでは、この田立の花馬が世紀の祭典のフィナーレを飾る閉会式の芸術プログラムに出場しました。
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