信州高山村は、善光寺平の東方に広がる農山村。最近「しだれ桜の里」として脚光を浴び、ここ数年、桜マニアの間で密かなブームをよんでいる。村には約20本のしだれ桜があり、その内約半数が樹齢200年を超す桜。中でも高山村五大桜と称される「水中のしだれ桜」「坪井のしだれ桜」「赤和観音のしだれ桜」「中塩のしだれ桜」「黒部のエドヒガンザクラ」が代表格。それぞれの個性ある桜を巡ってウォーキングも楽しめます。問/高山村役場産業振興課 TEL:026-245-1100
水中のしだれ桜
残雪の北信五岳、黒姫山や飯綱山、戸隠、妙高山を望む村の高台、天を突くような見事なしだれ桜。樹齢250年、幹周約4m、樹高約22m、樹冠経約12mの勢いのある大樹。映画「北の零年」のロケの舞台にもなっている。
坪井のしだれ桜
樹高約10m、幹周約8m、根元の直径約4m。樹冠約16m。樹齢は村一番で、推定500年。親木とみられる2本の樹幹、根元からその子が育ち、孫やひ孫が株立つ。石川県巨樹の会による「日本彼岸桜見立番付」では西小結。老樹の気品を持つ。
赤和観音のしだれ桜
村のはずれ、山中の観音堂の登り口に立つ、樹齢推定400年の立派なしだれ桜。背後にそそり立つ大岩には懸崖づくりの赤和観音堂が。花の赤みが濃い華やかなしだれ桜で、村の天然記念物に指定されている。
中塩のしだれ桜
樹齢約150年、樹高10m。阿弥陀堂の道端に立ち、枝張りが程よくまとまっていて、赤みが濃く樹勢もよい。樹下には地蔵さんが安置されている。
黒部のエドヒガンザクラ
高山村黒部の山あいの水田地帯の独立樹。幹周約7m、樹高約13m、樹冠15mのエドヒガンザクラ。花は赤みが濃く、夜間にはライトアップされ幻想的な雰囲気を醸し出している。写真マニアにも格好の被写体。
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