南信州阿南町の山々を深く分け入った小さな集落、和合地区に、江戸時代から伝わるお盆の伝統行事。 和合の開祖とされる宮下家15代、宮下金吾善衡(後の雷公五郎助)が、およそ270年前、江戸へ免訴に行った戻り道に、川中島(現在の長野市)で習い覚えて村人に伝え、今日に至ったと言い伝えられている。踊りの形は遠州の大念仏とよく似ていることから、宮下家の出身地である遠州から伝えられたとも言われている。
念仏踊りの中心は庭入りである。念仏や和讃を唱えながら太鼓を打ち、鉦を鳴らし、ヒッチキが竹のササラをザラザラとすり合わせながら飛び跳ねる。ヤッコは長さ2メートルの竹の先についたチガヤをぐるぐるとまわす。太鼓や鉦、ヒッチキの激しいリズムに合わせて、躍動的に踊ります。国重要無形民俗文化財指定。
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