穂高神社(ほたかじんじゃ)は長野県安曇野市穂高にある神社。安曇野市穂高の本宮(里宮)のほか、松本市安曇の上高地に奥宮、奥穂高岳山頂に嶺宮があることから、「日本アルプスの総鎮守」として親しまれている。長野県に海は無いが、主神といえる本宮中殿に座する穂高見神と綿津見神は共に海人族である阿曇氏の祖神とされる海神であり、安曇野に定着した安曇氏と神社との関係が現れている。毎年9月26日・27日に行われる例大祭の御船神事(お船祭り)は高さ6m長さ12mにもなる大きな船形の山車(だし)「御船(おふね)」をぶつけ合う勇壮な祭り(26日は神事のみ、本祭りは27日)。大小5艘の御船に穂高人形を飾り氏子が穂高の街中や田園地帯で御船を曳いて練り歩き、神社へと曳き入れられ境内神楽殿を練り、神前を曳き廻るうちに大船2艘は御船同士をはげしく衝突させ合う。その迫力と豪快さから多くの見物客が訪れ、市の無形文化財にも指定されている。
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