ミヤマキンポウゲ

花の八方尾根自然研究路  

八方尾根自然研究路は、八方尾根のゴンドラとリフトを乗り継ぎ、第1ケルンから標高2060m雲上の八方池を目指す人気のトレッキングコース。白馬連峰を望む自然歩道沿いには、ユキワリソウやニッコウキスゲ、シモツケソウなど様々な高山植物が咲き 競い、訪れたトレッカーを優しく出迎えてくれます。


ウラジロヨウラク
クガイソウ (7月中旬〜8月中旬 兎平周辺)

単葉で長さ5-18cm、幅2-5cmになり、形は長楕円状披針形で先端がとがり、基部にはごく短い柄があるか無柄で、縁には多くの鋸歯がある。黒菱平より下の兎平などに群生している。

ワタスゲ
コバイケイソウ (6月下旬〜7月下旬 黒菱平)

八方尾根自然研究路の起点となる黒菱平の湿原に咲いている。残雪の白馬連峰と呼応する美しいパノラマを楽しんで。

イワカガミ
ニッコウキスゲ (6月下旬〜8月上旬 黒菱平)

高さは50cm〜80cm。花茎の先端に数個つぼみをつける。花はラッパ状で、大きさは10cmぐらい。花びらは6枚。朝方に開花すると夕方にはしぼんでしまう一日花。自然遊歩道一帯で見られるが、黒菱平に群生している。

タテヤマリンドウ
イワシモツケ (6月中旬〜8月中旬 尾根筋一帯)

枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、花径5ミリから7ミリくらいの白い小さな花をたくさんつける。

ユキワリソウ
キンコウカ (7月中旬〜8月下旬 尾根筋一帯)

茎の高さは、20から40cmくらいになる。葉は根生し、形はアヤメのような剣状線形。花期は7月から8月で、花茎の上に花被片6枚の星型の黄色い花を総状につけ、下方から開花していく。八方尾根一帯に群生している、

ミヤマアズマギク
エゾシオガマ (7月中旬〜8月下旬 自然研究路)

葉は1-2cmの柄をもって茎に互生し、形は三角状披針形。葉の先端は尖り、基部は切形、縁は重鋸歯で葉の両面は無毛か、ときに毛がある。葉身の長さ2-6cm、幅0.5-2cm。

チングルマ
カライトソウ (7月中旬〜9月中旬 自然研究路)

花は雄しべが糸のように長く伸びピンク色に色づく様は非常に美しく、穂状に付ける花はピンク色の猫じゃらしといった感じ。植物名のカライトソウのカライト(唐糸)とは絹糸のことで、この繊細で美しい花を絹糸の束に例えて名付けられた。

クルマユリ
ヨツバシオガマ (6月中旬〜8月中旬 自然研究路)

高さは20〜50cm。名前の由来のとおり、シダのような葉が茎の節ごとに4つずつ輪生する。花期は6〜8月で、薄紫色の太くて短い花弁が数段に重なり輪生する。

イワギキョウ
ムシトリスミレ (6月中旬〜8月中旬 自然研究路)

葉は長楕円形で長さ3-5cm、葉柄がない。葉の表面は天辺に粘液の球を付けた細かい腺毛で覆われ、粘りつけられ動けなくなった虫を消化吸収する。

ヨツバシオガマ
ヤマブキショウマ (7月上旬〜8月中旬 尾根筋一帯)

名は葉がヤマブキに似ていることによる。低山帯〜高山帯に生え、高さ30-90pになる雌雄異株の多年草。葉は2回3出複葉で9個の小葉からなる。
タカネマツムシソウ
ハクサンタイゲキ (6月上旬〜7月下旬 自然研究路)

高さは50センチほどになる。狭長楕円形の葉は互生するが、茎の先の葉は丸くて数枚が輪生している。6月から7月ごろ、杯状花序をだし、まばらに花を咲かせる。
ヨツバシオガマ
ユキワリソウ (5月下旬〜8月中旬 自然研究路雪渓サイド)

高さは10cmほど。花は3から10個の淡い紅紫色の合弁花。高山の日当りのよい湿った岩地に生える。雪解けとともに開花するので、この名がある。ハクサンコザクラに似ているが、ハクサンコザクラは花の紅紫色が濃く、ユキワリソウは薄い。
ヨツバシオガマ
ユキワリソウ群生 (5月下旬〜8月中旬 自然研究路雪渓サイド)

ユキワリソウは八方池山荘と第二ケルンの間の雪渓サイドの湿地に群生している。
ヨツバシオガマ
ハクサンチドリ (6月中旬〜8月中旬 自然研究路雪渓サイド他)

高さは10〜40cm。花期は6〜8月で、茎の先端に総状花序の赤紫色の花を多数つける。まれに白花の個体もある。花冠は唇形であり、先端が3裂している。
ヨツバシオガマ
ワタスゲ (7月中旬〜8月上旬 自然研究路雪渓サイド)

高さ30〜50cm。白い綿毛を付ける果期は6月〜8月。花が終わると直径2〜3cmの名前の由来ともなっている白い綿毛を付ける。この綿毛は種子の集まりである。八方池山荘と第二ケルンの間の雪渓サイドに群生している。
ヨツバシオガマ
シロバナハナニガナ (6月下旬〜9月上旬 自然研究路)

全体にニガナより大きく、高さ10〜50cmになる。 舌状花が10〜11個と数が多い。 茎葉 の基部はハート形、茎を抱く。低山帯〜高山帯 の道端に生える多年草。
ヨツバシオガマ
ミヤマアズマギク (5月下旬〜8月中旬 自然研究路)

高山帯の乾いた礫地や草地に生える高山植物でアズマギクの亜種。茎の先端に直径3cmほどの頭花を1つ咲かせる。花の中心は黄色、周りの花弁は薄紫をしている。
ヨツバシオガマ
タカネウツボグサ (7月中旬〜8月下旬 自然研究路)

初夏に多く見られる この花の紫色が一際鮮やかで目立つ。葉先は鈍頭またはやや鋭頭で基部はほぼ円形、長さ3-8cm幅1.5-4cmになる。
ヨツバシオガマ
クルマユリ (7月中旬〜8月下旬 自然研究路)

高さ30〜80cm。花の大きさは5〜6cm、オレンジ色、花期は7〜8月。葉が茎の中央部で10枚ほど輪生するのが特徴で、そこからクルマユリと名づけられた。
ヨツバシオガマ
ミヤマママコナ (7月上旬〜9月上旬 自然研究路)

半寄生の一年草で、イネ科やカヤツリグサ科の植物の根に寄生するとされる面白い生殖の仕方をする花でもある。草丈は20から50センチ程、北海道、本州に分布する。
ヨツバシオガマ
ミヤマダイモンジソウ (7月上旬〜8月下旬 八方池周辺)

高山帯の岩場に生える多年草で、高さは20センチほど。葉は根元に束生し、掌状で浅〜中裂する。葉や茎にはほとんど毛が無い。大の字に似た花であることからこの名が付いている。
ヨツバシオガマ
コケモモ (6月中旬〜7月中旬 八方池周辺)

森林に生育するため、日陰で湿度が高く、また土壌が酸性の場所を好む。多くのツツジ科の植物と同様、栄養分の少ない土地でも耐えられるが、アルカリ性の土壌では生育できない。
ヨツバシオガマ
ミネウスユキソウ (6月中旬〜7月下旬 自然研究路)

ウスユキソウは北海道から九州にかけての低山帯から亜高山帯にかけて分布し、ミネウスユキソウは本州中部の高山に分布するが、両者は同一種であるが、分布域の高度の違いとそれに伴う環境の違いから呼び分けられている。
ヨツバシオガマ
イブキジャコウソウ (6月中旬〜8月下旬 自然研究路)

茎は細く、地表を這い、よく分枝する。枝には短い毛があり、直立して高さは3-15cmになる。葉は茎に対生する。葉身は卵形から狭卵形で、先端は鈍頭、長さ5-10mm、幅3-6mmになり、縁は全縁になる。全体に芳香がある。
ヨツバシオガマ
キバナノカワラマツバ (7月上旬〜8月下旬 自然研究路)

亜高山帯から高山帯の草地や岩礫地の生える。松葉のような細い葉が輪生している。高さ50〜60cmの多年草。
ヨツバシオガマ
タカネナデシコ (7月上旬〜8月下旬 自然研究路)

タカネナデシコは,カワラナデシコの高山型。カワラナデシコやエゾカワラナデシコに比べて花の色が濃く、花弁が細かく裂ける。また、苞の先が芒状に尖るのも特徴。
ヨツバシオガマ
シモツケソウ (7月中旬〜8月下旬 尾根筋一帯)

小さな紅色の四〜五弁花を散房花序につけるバラ目バラ科シモツケ属の多年草。 鮮やかな紅色の花は、八方尾根のいたる所で目にする。
ヨツバシオガマ
オオバギボウシ (7月中旬〜8月下旬 自然研究路)

葉は根生葉、形は卵状長楕円形で、葉の長さは30〜40cm、幅は10〜15cmくらいになり、葉柄がつく。漏斗型の白色または淡紫色の花をやや下向きにつける。花軸につく蕾が下部から上部へと開花していく。
ヨツバシオガマ
チシマギキョウ (7月中旬〜下旬 第三ケルン)

花の色は青紫色、大きさは4cmほどで縁に白い毛が生えている。よく似た種にイワギキョウがある。本種と異なり花弁に毛が生えていない点、萼片が三角形をしている点などから区別できる。
ヨツバシオガマ
イワイチョウ (6月中旬〜8月中旬 八方池周辺)

花茎の高さは20cmから40cm。葉は根生し、厚い腎臓形で葉柄があり、縁は鋸歯状になる。花期は6月から8月で、花茎の先に5裂する白色の花を数個咲かせる。八方池サイドの湿地帯などに群生している。
ヨツバシオガマ
ハッポウタカネセンブリ (6月下旬〜9月上旬 自然研究路)

名のとおり八方尾根に生育する固有種で、北アルプス北部に分布するタカネセンブリの蛇紋岩変種。花は小さいので見つけにくいが、八方尾根には多数生育している。
ハクサンシャジン

ハクサンシャジン (7月中旬〜9月中旬 自然研究路)

亜高山〜高山帯の草地に生える、高さは20〜60cmくらいになる多年草。 山野に生えるツリガネニンジンの高山型なので、この別名がついている。
ヨツバシオガマ
テガタチドリ (7月上旬〜下旬 八方池周辺)
本州中部以北の亜高山帯から高山帯にかけての草原に分布する。茎の高さは30cmから60cm、1cm程度の小さな花が穂状に密集して咲く。
ヨツバシオガマ
ミヤマトウキ (7月上旬〜8月中旬 自然研究路)

高さは20-50cmになる。葉柄全体が鞘状に膨らみ基部は茎を抱く。葉は表面に光沢があり、2-3回3出複葉で、小葉は2-3裂し裂片の先端はとがり、縁には重鋸歯がある。基本種のトウキより小葉や裂片が広い。
ヨツバシオガマ
ホソバツメクサ (7月上旬〜9月上旬 第三ケルン)

タカネツメクサやイワツメクサより花はひとまわり小型で,花弁の先端は切れ込まずに尖る。ホソバツメクサの名のとおり,葉は細くて糸のような感じ。
ヨツバシオガマ
ミヤマタンポポ (6月上旬〜8月下旬 八方池周辺)

タンポポ の高山種。同じ高山種の タカネタンポポ は北海道に分布するが、これは本州の高山に分布。日本原産のタンポポ(カントウタンポポ)と同じく、がく片が反り返らない 。
ヨツバシオガマ
コイワカガミ (5月下旬〜8月中旬 自然研究路)

茎は5〜10cmで、1〜5個位の花をやや横向きにつける。和名のイワカガミ(岩鏡)は、岩場に生えることと、光沢のある葉を鏡に見立ていることに由来する。
ヨツバシオガマ
ショウジョウバカマ (5月中旬〜7月下旬 自然研究路)

花茎はその中から出て高さは10〜20cm、先端に横向きに花が付く。花の色は生育場所によって、淡紅色、紫色、白色と変化に富んでいる。
ヨツバシオガマ
チングルマ (6月上旬〜8月上旬 八方池周辺)

花茎の先に3cmほどの白い花を1つ咲かせる。花弁は5枚で、多数の黄色い雌しべと雄しべがある。花後、花柱は伸びて放射状に広がる。
ヨツバシオガマ
タカネマツムシソウ (7月下旬〜9月中旬 自然研究路)

茎の高さは30-35cmで、基本種と比べると低い。長い柄をもった根出葉があり、茎に対生する葉とともに羽状に裂け、裂片は更に裂ける。

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